湯船を彩る黄色のヒミツ!日本文化が育んだ「冬至のゆず湯」の魅力とは

冬になると思い出されるのが、温かくて気持ちの良いバスタイム。そしてそこに浮かぶ、ゆずではないでしょうか。

江戸時代に始まったとされる「冬至のゆず湯」は、一見シンプルな入浴法ながら実に理にかなった、素晴らしい日本文化と言えます。今回はそんなゆず湯の起源や体に嬉しい効果などをご紹介していきます。


目次

江戸の人々を癒した、
ゆず湯の起源と歴史

ゆず湯は冬至の日に行われる日本の伝統的な入浴法のひとつとされ、その歴史は江戸時代にさかのぼります。

江戸の街は徳川家康公の入府ののち、急速な発展と人口の増加を遂げました。常に土木作業に従事する人々で賑わっており、彼らの疲れた体を癒すべく今でいう銭湯の数も急増していきます。
その折、催し湯とされるものの一環として、ゆずを入れ始めたと言います。ゆず湯は「湯治と冬至」「柚子と融通」の語呂合わせや、「冬至にゆず湯に入れば風邪をひかない」ということわざとともに広まり、江戸の庶民にとって健康法だけでなく厄払いとしての意味合いも込められ親しまれるようになりました。

 

現代人に嬉しい!
ゆず湯に期待される効果

ゆず湯はその香りや成分によって、さまざまな効果が期待できるとされる入浴法です。
皮には精油成分が含まれており、お湯の温かさとともに爽やかに香り立ちます。なかでも「リモネン」「シトラール」といった成分は、血行を促進することで体を内側から温める効果があるとされます。ポカポカとした温かさによって湯冷めしにくくなるため、寒さが身に染みる冬のお風呂上がりとも相性抜群です。
ゆずの爽やかな香りにはリラクゼーション効果があり、嗅覚を通じて私たちのストレスを軽減させ、リラクゼーション効果をもたらすとされています。

このようにゆず湯は厳しい冬の寒さと、忙しい現代人そして年末のお風呂時間に相性がよく、心と体の両方が嬉しい魔法のような時間を演出します。

 

簡単ポカポカ!
ゆず湯の楽しみ方と工夫

自宅でゆず湯を楽しむ方法はとても簡単です。スーパーや八百屋で手に入れたゆずを、よく洗ってそのまま湯船に浮かべるだけで完成です。

「普段ゆずを買わないので売っているのを見たことがない」という方もいるかもしれませんが、冬至が近づく頃にはきっと入り口の目立つところに置かれるようになるのでご安心を。品種もいくつかありますが、香りの強い「本柚子」が親しまれており数も多く流通しています。ちなみにお鍋には果汁が多く、サイズも少し小ぶりな「花ゆず」が使われることが多いです。

ゆずをお風呂に浮かべる際は、そのまま浮かべるだけでなく、香りと成分がより多く溶けだすように輪切りにしたり、皮に切り込みを入れたりするのもおすすめです。この時布袋に入れておけば、絞ることでより香りと成分の強いゆず湯にできますし、後片付けもしやすくなります。
お湯の温度は38~40度に設定し、15分~20分ほど浸かると体の芯から温まりのぼせにくくもなるのでおすすめです。

「皮膚がピリピリする」というケースがありますが、これはリモネンが皮膚の油を落とし刺激するためです。肌がデリケートな方は、ゆずを切らずに丸ごと浮かべるにとどめ、浴槽から出た時にきちんとシャワーで洗い流すようにしましょう。
 

626個のゆずが躍る!
岡山県の露天風呂「砂湯」が粋

江戸時代から始まり、今や全国の家庭に広まっているゆず湯。家庭で楽しめるという手軽さはもちろん魅力ですが、冬至には多くの銭湯や旅館などでもゆずが浮かべられ、訪れる多くの人を楽しませてくれます。

なかでも、湯原(ゆばら)ダムの下流に位置する天然大露天風呂で知られる、岡山県の「砂湯」では露天風呂(ロテンブロ=626)の語呂合わせで626個ものゆずがもてなしてくれます。さらには開始時間も毎年冬至の日の“11時26分”で、「イイフロ=1126」の語呂合わせという粋の良さ。
華やかかつその圧巻の光景は、毎年全国ニュースにも取り上げられるほどです。ぜひ一度行ってみてくださいね。
 

ゆず湯と常備浴で素敵なバスタイムを

ゆず湯は、冬至の夜に心と体を温め、リフレッシュさせてくれる日本の伝統的な入浴法です。その起源には、健康を願う心や、季節の節目を大切にする古来の知恵が込められています。さらに現代においても、冷え性の改善やリラクゼーション効果が期待できるなど、その実用性には目を見張ります。

富山常備薬には累計売上500万箱を突破※1した「常備浴」という入浴剤があります。9種類の豊富な植物エキス、医薬部外品として認められた有効成分をギュッと凝縮し、温浴効果で寒さで悪化した血流を促進。腰痛・リウマチ・肩こりなどの痛みに効くお風呂を、キャップ一杯※2で簡単につくることができます。

今回ご紹介したゆず湯同様、リラックスさせてくれるカミツレハーブの爽やかな香りをはじめとした、4つの湯色・香りを実現。さらにアレルギーテスト実施済み※3で、生後3カ月の赤ちゃんとも一緒にポカポカとお風呂に浸かることができます。

ぜひ冬至の日にはゆず湯を。日常使いには富山常備薬の「常備浴」をお楽しみくださいね。
 

※1)常備浴累計販売実績:2017年10月~2024年7月
※2)キャップ内側中央の「20△」まで
※3)すべての方にアレルギーが出ないということではありません
※写真はすべてイメージ

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