知らぬ間に増えていく?
しみと生活習慣の深い関係
年齢を重ねるにつれて、気になってくる「しみ」。とくに紫外線を浴びやすい夏の終わりには、「去年より増えたかも」と鏡の前で立ち止まる方も多いのではないでしょうか。しみは日焼けの名残と思われがちですが、実際には睡眠や食事、ストレスなど、日々の生活習慣が大きく関係しています。この記事では、しみができる仕組みと生活習慣との関係、そして今からできる対策について詳しく解説していきます。
そもそもしみって何?──メラニンと肌の仕組み
しみは、肌の内部で作られた「メラニン色素」が、何らかの原因で蓄積されてできる色素沈着です。紫外線を浴びると肌は自らを守るためにメラニンを生成します。通常であれば、肌のターンオーバーによってこれらは排出されますが、年齢を重ねることで代謝が落ちたり、生活習慣が乱れたりすると、うまく排出されずに肌の表面に残ってしまうのです。
しみには「老人性色素斑」「肝斑」「そばかす」など複数の種類があり、それぞれ原因や発生しやすい部位、年代に違いがありますが、共通して言えるのは「肌の機能がうまく働いていない状態である」ということ。つまり、しみ対策には肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を正常に保つことが重要です。
ちなみに「日本人は白人と比べてシミができやすく、シワが少ない」との興味深い研究データもあります。
こうした肌トラブルは、その原因と改善方法の解明に向けた研究が、日夜続けられており、これからも新しい発見が待たれるところです。
参考:ラジオNIKKEI『「第 117 回日本皮膚科学会総会 ⑮ 教育講演47-4 サンスクリーン製剤の長期使用効果・ コンセンサスステートメント」』2019年
https://www.radionikkei.jp/maruho_hifuka/maruho_hifuka_pdf/maruho_hifuka-190124.pdf
気づかぬうちに悪化?しみと生活習慣の密接な関係
しみの原因といえば紫外線が真っ先に挙げられますが、実はそれ以外にも、普段の生活習慣が大きく関わっています。
たとえば、睡眠不足は肌の修復を担う成長ホルモンの分泌を妨げ、肌細胞の再生が遅れる原因に。また、慢性的なストレスは活性酸素を増やし、メラニンの生成を促進する可能性があると考えられています。
さらに、栄養の偏りも見逃せません。ビタミンCやビタミンEが不足すると、メラニンの分解がうまく進まず、しみが残りやすくなります。糖質や脂質を過剰に摂る食生活は、肌の糖化を進め、黄ぐすみやハリの低下といった老化現象にもつながることがあります。加えて、喫煙や飲酒などの習慣も、肌の代謝を乱す一因として知られています。
つまり、しみは肌表面の問題ではなく、「からだ全体の状態」が表面に現れているサインとも言えるのです。
今日からできるしみ対策──肌と心にやさしい習慣を
しみを予防・改善するには、毎日の生活習慣を見直すことが何よりも大切です。
まず、質の良い睡眠をしっかり確保すること。眠っている間に分泌される成長ホルモンは、肌の修復と再生を担う大切な役割を果たしています。遅くても日付が変わる前には眠りにつくよう心がけましょう。
次に、食生活の改善です。メラニンの生成抑制や分解に関与するとされるビタミンC・ビタミンE、そしてL-システインなどの抗酸化成分を多く含む食品を意識して摂りましょう。ブロッコリー、キウイ、アーモンド、大豆製品などが代表例です。
また、しみの大敵である紫外線は、晴れた日だけでなく、曇りの日や室内でも油断できません。UVカットのスキンケアアイテムや、帽子・日傘の併用による予防が欠かせません。できれば、季節を問わず「紫外線対策は毎日するもの」と意識しておくことが大切です。
なぜ“内側からのケア”が注目されているのか
最近では、「外側からのケアだけでは限界がある」という考えから、体の内側からアプローチする「インナーケア」に注目が集まっています。
スキンケアはあくまで肌の表面に作用するもの。体内で起きている代謝や酸化のプロセスに直接働きかけるには、食事やサプリメント、医薬品といった“内側のケア”も欠かせません。特に、L-システインやビタミンCは、体内でメラニンの生成や蓄積に関わる要因に対して働くとされ、継続的に取り入れることで肌の明るさを支える選択肢として活用されています。
ただし、こうした成分も「飲めばすぐにしみが消える」というものではありません。あくまで生活習慣の見直しと併せて、長期的な視点で取り入れていくことがポイントです。
未来の肌は、今日の習慣と選択で変わる
しみは一朝一夕でできるものではなく、日々の生活の積み重ねが時間をかけて肌に現れたものです。だからこそ、今日からの丁寧な積み重ねが、未来の肌を守る一番の近道になります。
紫外線を避ける、バランスよく食べる、しっかり眠る。こうした基本の積み重ねに加えて、内側からのケアを取り入れる人も増えています。
富山常備薬では「キミエホワイト」をご案内しています。前述のL-システインやビタミンCなどを配合した第3類医薬品で、体の内側からメラニンにアプローチする成分が含まれています。しみやそばかすが気になる方の選択肢のひとつとして、多くの人に活用されています。
健やかで美しい肌は一日では作れません。だからこそ、自分の肌としっかり向き合いながら、焦らず、続けること。それがきっと、あなたの肌の未来を明るく照らしてくれるはずです。
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