春キャベツの栄養
旬の恵みを上手に取り入れるコツ
目にも鮮やかな黄緑色の春キャベツが店頭に並び始めると、春の訪れを感じませんか?その甘くみずみずしい味わいは、この時期ならではの楽しみです。
さらに春キャベツは、私たちの健康を支える栄養成分も含んでいます。今回は、春キャベツに含まれる主な栄養成分と、それらを無駄なく摂取するコツ、上手な選び方と保存方法についてご紹介します。

目次
季節で変わるキャベツの種類
キャベツは、大きく分けて「春キャベツ」「夏秋キャベツ」「冬キャベツ」の3種類があり、それぞれ産地や出荷時期が異なります。
4〜6月頃に出回るのが春キャベツです。形は丸くて葉の巻きは緩く、中心まで黄緑色をしており、みずみずしくやわらかな食感を楽しめます。
一方で、夏秋キャベツは7〜10月頃、冬キャベツは11〜3月頃に出荷され、形はやや平たく、中心部は白色をしていることが特徴です。硬く巻かれた葉は肉厚で、しっかりとした歯ごたえがあります。
キャベツは冷涼な気候を好み、気温が30℃を超えるとうまく育ちません。そのため、夏は涼しい山あいの地域、反対に冬は温暖な地域で栽培することで、年間を通して出回るように調整されています。
季節ごとに特徴が異なるキャベツが流通しているのは、栽培時期や地域に適した品種が選ばれていることが理由です。
春キャベツに含まれる栄養成分
春キャベツは味や食感だけでなく、体の調子を整える成分が含まれている点も魅力です。ここでは、春キャベツの主な栄養成分について解説します。
ビタミンU|胃炎や潰瘍を防ぐ
ビタミンUは、胃腸の粘膜を整えたり消化を助けたりするはたらきがあり、胃炎や潰瘍の予防に役立つとされています。
名前に「ビタミン」とついていますが、厳密にはビタミンに似たはたらきを持つ「ビタミン様物質」に分類される成分です。キャベツから発見されたことから、別名「キャベジン」とも呼ばれています。
ビタミンK|骨を丈夫にする
ビタミンKは、体に取り込まれたカルシウムが骨に定着するのを助け、骨を丈夫にするはたらきがあります。そのため、骨がもろくなり骨折しやすくなる「骨粗しょう症」の治療薬としても使われています。
また、血液を固める作用にも深く関わっており、血栓症の人やワルファリンなどの抗凝固薬を服用している人は、摂りすぎないように注意が必要です。
カリウム|水分とミネラルのバランスを調整する
カリウムは体の細胞内に多く存在し、細胞外のナトリウムとバランスをとりながら、細胞内外の水分やミネラル量を調整しています。食事からの塩分の摂りすぎが続いた際に、余分なナトリウムの排出を促すはたらきもあるため、むくみや高血圧の予防に役立ちます。
春キャベツのおすすめの食べ方

ビタミンUとカリウムには、水に溶け出しやすい性質があります。これらの成分を無駄なく摂取するだけでなく、春キャベツ特有のやわらかな食感を活かすためにも、サラダなど生で食べるのがおすすめです。
また、ビタミンKは油と一緒に摂ると体に吸収されやすくなることから、マヨネーズやオイル入りのドレッシングをかけるとよいでしょう。
加熱調理する場合は、溶け出した成分を余さず摂れるスープが適しています。オリーブオイルを回しかけると、ビタミンKを吸収しやすくなるうえ、風味豊かに仕上がります。
春キャベツの選び方と保存方法
夏秋キャベツと冬キャベツは、葉がしっかり巻かれており、手に持ったときに重さを感じるものがよいとされます。一方で、春キャベツは葉の巻きがふんわりやわらかく、軽いものを選ぶのがポイントです。
ひと玉まるごと購入しても、なかなか使いきれないこともあります。キャベツをまるごと保存する場合は、芯をくり抜き、水で湿らせたペーパータオルを詰めてから、乾燥を防ぐためにビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に置きましょう。カットしたものは、切り口が空気に触れないようにラップで包んで保存してください。
春キャベツで体をいたわる食卓に
春キャベツには、ビタミンUやビタミンK、カリウムといった健やかな体づくりを支える栄養成分が含まれています。これらの成分を日々の食事から積極的に取り入れることは、自分の体をいたわることにもつながります。
みずみずしくやわらかな旬の味わいを楽しみながら、食事を通して体を内側から整えていきましょう。
参照元
- 独立行政法人農畜産業振興機構「野菜ブック」
- JAグループ とれたて大百科「春・冬の旬野菜 キャベツ」
- 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 「健康食品」の安全性・有効性情報「ビタミンについて」
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