植物の恵みで
心と身体を整えよう
目次
冬にため込んだものを
ハーブティーでリセット
今年の立春は2月4日。
暦のうえではもう春です。
生命の芽吹きに満ちる春は、同時に心や身体が揺れ動く季節でもあります。
新しい季節を軽やかに迎えるためにも、まずは冬にため込んでしまったあれこれを身体の外に出すことが大切。そのために、今年はハーブティーを取り入れてみませんか。
そもそもハーブとは、人の身体によい効果を持つ植物の総称。その植物を乾燥させたものを煎じた飲み物がハーブティーです。ちなみに、緑茶や紅茶、ウーロン茶はツバキ科のチャノキの葉を原料としており、一般的にはハーブに分類されません。
ハーブは紀元前から薬用として用いられてきました。ハーブを煮出した液を薬として処方した、いわばハーブティーの起源を考え出したのは、古代ギリシャで医学の祖と呼ばれたヒポクラテス。彼は著書に200以上のハーブを使った400種を超える処方をまとめています。はるか昔から、人々はハーブが持つ心や身体を整える効能を知り、ハーブティーで上手に取り入れてきたのです。
コーヒーや紅茶以外の新たな選択肢であり、効能も期待できるハーブティーは日本でもじわじわと注目を集めており、ある試算ではすでに30億円規模の市場になっているともいわれています。
植物の生命力をいただく
フィトセラピー
植物に含まれている健康によい影響を与える成分を使って心身の手当をする治療法を「フィトセラピー(植物療法)」と言います。「フィトセラピー」には、森林浴をする森林療法や草花や土に触れる園芸療法などいくつかの方法があり、ハーブティーはお茶や料理でハープの成分を身体に取り入れる薬草療法にあたります。
何だか難しそうですが、七草粥などの伝統食や菖蒲や柚子を浮かべた風呂など、私たちも知らず知らずのうちに「フィトセラピー」を実践しています。そう考えると、ハーブティーで心身の調子を整えることもイメージしやすいのではないでしょうか。
例えば、春の訪れを告げる山菜。その苦み成分には、体内の毒素を排出する成分が豊富に含まれていることはよく知られています。どくだみ茶やたんぽぽ茶、よもぎ茶、ごぼう茶などの薬草茶も和のハーブティーなのです。
目的別に選びたい
ハーブティー
ハーブティーは使うハーブによってさまざまな色や香り、味が楽しめ、効能も異なります。
ハーブティーの効果として代表的なものをご紹介しましょう。
・リラックス効果:カモミール、ラベンダー、セージなど
緊張やストレスを和らげ、気持ちを安定させるとされています。ハーブティーを淹れるという行動自体が気分転換になります。カモミールやラベンダー、セージ、ローズマリーといったハーブティーは、家事や仕事の合間に心を落ち着けたい時におすすめです。
・気分転換:ミント、タイムなど
ミントやタイムのハーブティーは、爽やかで清々しい香りが心身に活力を与えてくれます。
・睡眠の質向上:ルイボス、レモンバームなど
ハーブティーはノンカフェインのものも多いため、就寝前のリラックスタイムに楽しむ飲み物としても最適。なかでも、ルイボスやレモンバームは香りがよく人気があります。
・アンチエイジング:ローズマリー
抗酸化作用や抗炎症作用に効果的な成分を含んでおり、血行不良や腸内環境の改善が期待できます。
今日ご紹介したハーブティーは、スーパーほか通信販売でも比較的手に入りやすいものです。より手軽に楽しめるティーバッグも市販されています。
ブレンドという
楽しみ方も
ハーブに馴染みがなく、なんとなく敷居が高いと感じるなら、緑茶など飲み慣れたお茶とハーブティーを組み合わせてみるといいでしょう。まずは、1種類からはじめて、少しずつ好みのハーブを足していけば、自分だけのオリジナルハーブティーの完成です。
例えば緑茶+レモングラスは、緑茶の風味にレモンの爽やかな香りがよく合いますし、緑茶にジンジャー(生姜)をひと絞りするだけでも、身体があたたまります。
このようにさまざまな効果が期待できるハーブティー。とはいっても飲み過ぎはよくありません。1日2~3杯を目安に、義務的にではなく「飲みたいな」という心の声を優先して楽しむようにしましょう。
ハーブティーは、続けることで効果を感じやすくなるといわれています。まずは3カ月~6カ月間、マイペースで続けてみてください。心も身体も軽やかに春を迎えられることを目標に。
※カモミールは支給を収縮させる作用があるため妊娠中は控えた方がよいとされています。持病や体調との兼ね合いが心配な方は事前に主治医へご相談ください。
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