猫の日(2月22日)に考える、さまざまな猫の姿と人との関係
2月22日は、「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせから、「猫の日」とされています。現代では、かわいらしい存在として親しまれる猫ですが、日本では古くから、猫は単なる愛玩動物にとどまらない、少し特別な存在として捉えられてきました。
本記事では、民俗的・文化的な視点をもとに、猫がどのように人と関わり、語られてきたのかを見ていきます。

目次
人の暮らしに寄り添ってきた猫
猫が日本に伝わったのは奈良時代頃とされ、当初は経典をネズミから守る役割を担っていました。平安時代には貴族の邸宅で飼われるようになり、日記や随筆にも猫の存在が登場します。有名なものだと、宇多天皇の日記である『寛平御記』、清少納言の『枕草子』があります。枕草子では一条天皇が愛した「命婦のおとど(みょうぶのおとど)」という猫が有名で、記録が残るものでは、“名前をつけられた最古の猫”とされています。
孤高の存在とみられることもありつつ、人の住まいに自然と入り込み、静かに共存する姿は、犬とは異なる距離感を持つ動物として認識されていました。
この「近いが支配できない」関係性は、猫を特別な存在として際立たせます。人に従順で役割が明確な家畜とは異なり、猫はあくまで自分の意思で人のそばにいるように見えたのです。だからこそ、そこに人は愛着と物語性を見出したのかもしれません。
なぜ猫は「不思議な存在」とされたのか
日本の民間信仰や怪談において、猫はしばしば「化ける存在」として語られてきました。化け猫や猫又といった存在は、単なる空想ではなく、当時の人々の生活感覚から生まれたものです。
猫は夜行性で、人の目が届かない時間に活動します。暗闇の中で目が光るように見える現象も、科学的知識の乏しかった時代には説明がつかず、不思議さを強めました。また、長く生きた猫が尾を分け、人語を解するようになるという伝承は、「時間を重ねた存在には霊性が宿る」という日本的な死生観とも結びついています。 古くは鎌倉時代の『明月記』、江戸時代の怪談集『宿直草』にその記述があり、現代では富山県の猫又山、福島県の猫魔ヶ岳などが猫又由来の地名としてその名を残しています。
こうした語りは、猫を恐ろしい存在として断罪するものではなく、むしろ「理解しきれないものへの畏敬」を物語の形で表現したものと考えられています。
守り神としての猫と、おすすめ観光スポット招き猫美術館
猫は福を招く存在としても語られてきました。その代表例が招き猫です。江戸時代にはすでにその原型が見られ、商売繁盛や家内安全を願う象徴として広まりました。
この相反するイメージ、化ける猫と福を招く猫は、日本文化における特徴的な二面性を示しています。善悪を単純に分けるのではなく、状況や向き合い方によって意味が変わる存在として猫が捉えられていたことが分かります。
岡山県には招き猫美術館という施設があり、800点を超える招き猫がコレクションされています。見学のみならず、オリジナル招き猫の販売、招き猫絵付け体験などが人気を博しており、全国から多くの人が訪れる観光スポットになっています。猫が好きな方、猫が招く福にあやかりたい方は、訪れてみてはいかがでしょうか。
現代に生きる猫文化、時代が変わっても愛されてきた理由
現代では、猫は完全に「家族の一員」として受け止められる存在になりました。SNSや映像文化を通じて、その自由さや気まぐれさが肯定的に楽しまれています。しかしその背景には、古くから続く「人と適度な距離を保つ動物」という認識が脈々と受け継がれているとも言えるでしょう。
猫は人に寄り添いながらも、完全には取り込まれない存在です。天邪鬼(あまのじゃく)やツンデレという言葉で語られる、独特の魅力のとりこになる人は後を絶ちません。 そうした猫のあり方は、忙しい現代社会において、「無理に合わせなくていい」という価値観を映し出しているようにも見えます。
寒い季節には猫との関係に思いを巡らせて

猫は、日本において長い時間をかけて、人の暮らしと心の中に位置づけられてきました。かわいらしい存在であると同時に、どこか説明しきれない不思議さを持つ動物。その二面性こそが、猫がこれほどまでに語られ、愛され続けてきた理由なのかもしれません。猫の日をきっかけに、そんな猫と人との関係に、少しだけ思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
寒い季節には、「自宅で猫とこたつでまったり過ごす」というのも、趣があるでしょう。そんなくつろぎタイムには、富山常備薬の「長命健康茶」がおすすめです。
長命草は鹿児島県産で、1年に4回も収穫できるほど生命力の強い植物と知られており、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸を含んでおります。その長命草に、北海道産の黒大豆をはじめとした国産素材7種(黒大豆、大麦、はと麦、玄米、小豆、なた豆、ごぼう)を厳選しブレンド。風味豊かで、心も体もほっと温まる美味しさに仕上げました。ぜひお試しください。
※写真はすべてイメージ
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