長雨時期の体調不良
「梅雨だる」かも?

心にも影響を及ぼす
「梅雨だる」とは 

春から夏へ。
季節が移ろうその間にやってくるのが梅雨です。

梅雨とは、春から夏の間の曇りや雨が多い時期をさします。
日本気象協会によると、今年の梅雨入りは、沖縄・奄美が5月中旬。九州から関東は6月上旬、北陸や東北は6月中旬といずれも平年並みから遅めの見込みとなっています。 



「恵みの雨」という言葉があるように、私たちの生活にとって雨や水はかかせないものです。しかし、雨が降り続くと低気圧によって自律神経が乱れ、だるさの原因になります。雨と晴れで気温が上下することが知らず知らずのうちに心身へのストレスとなり、疲れを感じやすくなることも。また、湿度の高さにより体に残った余分な水分を排出しにくくなり、頭痛やむくみ、食欲不振を引き起こすこともあります。

梅雨どきに起こるこれらの体調不調は「梅雨だる」と呼ばれており、頭痛やめまい、肩のコリ、関節痛といった症状のほかに、気分が落ち込む、イライラしやすくなる、勉強や仕事に集中できないといった精神面の不調も起こりやすくなります。

およそ3人に1人、特に女性は6割以上が実感しているという調査もある「梅雨だる」。毎年、梅雨になると感じていた体調不調。じつは「梅雨だる」によるものかもしれません。  

規則正しい生活で
体に元気を蓄えよう 

天気や気圧は自分でコントロールできないため、梅雨時期の体調不良は避けて通ることは難しいもの。しかし、「梅雨だる」を予防・解消する方法はいくつかあります。

まず何といっても大切なのが、睡眠をしっかりとって体を休め自律神経の乱れを整えること。睡眠の質を上げるため、就寝前のスマートフォン、カフェイン、お酒はなるべく控えることもポイントです。ぬるめのお風呂につかって体をあたためるとリラックスできるほか、汗をかくことで体にたまった余分な水分を排出できます。

栄養が不足すると体の回復ができません。かといって、食べやすいからと冷たいメニューばかりでは胃腸に負担がかかってしまいます。あたたかい料理を1品取り入れる、飲み物はなるべく常温にするなど、胃腸の負担を軽くする工夫をしましょう。



雨の日は外出も億劫になりがち。普段から運動をしている人でも体を動かす機会が減ります。ストレッチやヨガなど家の中でできる運動は、気分転換にも最適。動画を参考に有酸素運動や筋トレメニューに挑戦してみるのもおすすめです。

このように「梅雨だる」は、規則正しい生活を送ることが一番の予防・解消策。梅雨は厳しい夏への準備期間だととらえて、この時期に暮らしのリズムを整えておくのもいいかもしれません。

とはいえ、あまり力を入れすぎるとそれがまた心の負担になってしまいます。「気分良くすごせる日が増えればラッキー」くらいの軽やかさを忘れずにいたいですね。 



※参考サイト
https://www.do-yukai.com/sangyoui/column/12.html
https://imc.or.jp/archives/mamechishiki/