今も昔も藤の花
美しい花に思うこと

 

目次

花を眺めて深呼吸
色と香りでリラックス

桜の次は藤。
さまざまな花が咲き誇る春は、眼福に恵まれる季節といえます。

藤は、古来より日本人との関わりが深い植物。それは国内に数々の名所があることからもよくわかります。

富山常備薬が拠点を置く富山県の西部、氷見市にある磯部神社も全国的に知られる藤の名所。高さ20mを超す御神木に藤のツルが巻き付き、紫色の花が参道にトンネルをつくります。機会があれば、ぜひ見ていただきたい景色です。

藤の花は淡い紫色が代表的で、青みのある紫を「藤色」と呼ぶこともあります。

紫色や淡い色には鎮静効果があるといわれ、藤の花を眺めると甘い香りとあいまってリラックスへと導いてくれるといわれています。

気温の変化が激しく体への負担も少なくないこの時期に、人々の体と心を癒やす。藤にはそんな効果もあるようです。

海や山だけでなく身近で咲く花までも私たちに寄り添ってくれている。そう考えると、「自然を大切に」という言葉の意味を感じずにはいられません。


 

長寿のシンボル
贈る相手を選ぶ一面も

先述した磯部神社の藤は樹齢300年ほど。国内には樹齢数百年、あるいは千年という藤の木もあります。どんな環境にも適応し力強くツルを伸ばして成長する藤は、その強い生命力や藤という名前の響きが「不死」と重なることなどから健康長寿の象徴とされてきました。

「やさしさ」「歓迎」など相手を受入れる花言葉を持っており、プレゼントとしても人気があります。しかし、「不治」を連想させることから、お見舞いには不向き。贈る場面には気をつけましょう。


 

時代を超えて文化人の
創作意欲をかき立てる

気品ある姿や縁起の良さ、そして時の人である藤原氏の象徴であることから、平安時代、藤は特別な花でした。

藤の花が咲く時期には「藤花の宴(とうかのえん)」という藤の花を愛でる宮中行事が開催されたほか、紫色は「色の中の色」とされ、天皇や貴族のみが身につけることができました。

それほどまでに、古の人々は藤にさまざまな願いや思いを重ね大切にしていたのです。
藤と人々との関わりの深さは、日本の文化からもみてとれます。

日本最古の歴史書『古事記』、日本最古の歌集『万葉集』をはじめ、平安時代に書かれた清少納言の『枕草子』や紫式部の『源氏物語』にも藤はたびたび登場します。

なかでも『源氏物語』では、光源氏の初恋の相手は「藤壺の女御(にょうご)」、最愛の妻は「紫の上」。藤や紫には、高貴さや美しい女性のイメージが重ねられていたようです。

昨年、大きな話題を呼んだ映画『国宝』の劇中で演じられた『藤娘』は、藤の枝を手に持ち花を波打たせながら美しい娘が舞う歌舞伎の傑作で、江戸時代に初演されました。

このように和歌や絵巻、書物や舞台、アニメなど、時代やジャンルを超えてあらゆる芸術文化に取り入れられている藤。きっとその優美な姿が、創作者たちの想像力をかき立てるのでしょう。



 

これからも感動や
楽しさと出会える毎日を

アーティストに限らず、美しさや楽しさは、自分を新しい世界へ連れ出し、日常を豊かにするきっかけをくれます。

だからこそ、サプリなどよいものはどんどん取り入れて、いつまでも動ける体とわくわくできる元気な心でいたいですね。

明日は藤の花を見に行きませんか。